わたしの体には、傷がいっぱいあります。

 
幸いなことに、裸にならないとわからない傷ばかりですから、皆さんにはお見せすることもありませんが。
 
 正確に数えたことはありませんが、縫い目は100針くらいあるのじゃないでしょうか。なんども病気になって手術をしたし、交通事故にもあったことがあるし。
 
 生きてきたがゆえに増えた傷です。
このひとつひとつが、親や妻や仲間を哀しませたんだろうなと思います。
 
 
 でも、生きてこれました。
 生きていたがゆえにできたものです。わざとつけたわけじゃない。生きるためについた傷です。
 
 「がんばったね、おれ」って、傷を見ながら思います。
 「よく生きてきたね」って思います。
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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