誤解されるわたし
今朝、村の鎮守様の掃除にいってきた。
そこで某おじさまに会った。会った瞬間言われた。
「おめー、おとといオンナと走っていたろ。コノコノにくいねえ」って言われた。
「ど、どこの話ですかあ」と、いっしょうけんめい記憶を探り、ややウロタエつつ聞いてみたけど、わからん。
いつもいってる新潟市は江南区の体育館の外周をオンナと二人、仲よくオシャベリしながら走っていたというのだ。
たしかによくいっているが・・・嗚呼わからん。ボケただろうか。一切覚えていない。基本的にわたしはああいう場所ではストイックなのだ。トレーニング時にはオンナなど寄せつけない雰囲気を漂わせる渋いオトコなのだ。修行僧モードに入っているわたしが、オンナと走っていたりするわけないだろう。
しかし、ぜったいに走っていたと言う。
日時を聞いてみれば、たしかにそのころ外を走っていた。
しかし、ちがう、断じて、ちがう。
いや、そうわたしが言っても、某おじさまは確かに見たと主張する。
うーん・・・
と、そんな会話の中にまたべつのおじさまが現われ「おめ、昨日は若いオナゴと歩いていたじゃないか」なんてことをバカデカイ声で言う。
こ、こんどはなんですかあ。歩いていたですかあ?
いくらなんでも昨日のことを忘れるほどボケちゃいませんけど・・・ああ、でも思い出せない。昨日若いオンナと歩いていたなんて覚えていないオレ、ホントにヤバいんじゃないかいと悩む。
「ど、どこで歩いてました?」と、狼狽して聞けば、「犬を連れて家の前を歩いていたじゃないかあ」と言う。
あ、わかった!
「それ、娘でしょうが! いっしょに犬の予防注射いっただけでしょうがー!」と大声で答えて、これで誤解がとけた。
と思ったのだが、そばで聞いてた某オババ様が「うんうんそうだねそうだね。なんでも娘ってことにしとけばいいがねえ、ほほほほ」と笑って言う。
「ち、ちがうー。娘ですぅ、むすめですぅ ・・・」と訴えても「はいはい、そいういうことにしときましょ。うひひ」なんて笑っているし。ダメだ、婆さまに日本語が通じない。
しかし記憶がヤバいなあ。昨日のことさえすぐに思い出せないんだもんなあ。なんかの容疑者になってアリバイを証明しようとしても無理かもしれんよなあ。
娘のことはわかったけれど、体育館でいっしょに走っていたオンナってのは誰だろう・・・としばらく悩んでわかった。
それ、60過ぎた爺さまだ。赤い服着て走っているから、遠目で勝手にオンナと見まちがえたんだろ、まったく。
私服のときなら100メートル先から見たってオトコにしか見えないいかつい爺さまなんだけど。ピンクの帽子をかぶっているんだもんねえ。
だから皆さん、わたしがオンナと歩いていたり走っていたりする場面を目撃したら、必ずその場で、遠慮なく、躊躇せず確認してくださることを希望いたします。
ちゃんちゃん。
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