野菜カレーラーメンというものを食べてみた

 わたくし、ラーメンではさほど「冒険」をしない。
基本的に醤油かとんこつ、もしくは塩。凍えそうな日は「しょうがねえなあ」と言いながら、味噌。
 
 しかし今回は
 
 お薦め麺
 「野菜カレーラーメン」
 
 の文字を見たら、ふだんはけっして頼まないであろうカレーラーメンなどというものを注文してしまったのだ。
 
 今回は、この「野菜」の文字にやられた。
 わたくし、ワイルドな肉食系男子であるが、じつは野菜も好きなのだ。
野菜炒め、すごくスキ。愛してる。
 
 
 入口の看板を見た時点では今日は日替わりの「豚肉と大根の煮込み」だったんだけどなあ。
 
 このメニューを開いた瞬間「野菜カレーラーメン」に目がいき、やられた。
 
 じつはこのメニュー、キケンだ。
これを見て、当初の目的から逸脱してしまった人も多い。
 
ちなみに、わたしの妻も落ちた。フリーアナウンサーの船尾佳代もやられた。そして、今日はわたしだ。
 
 
 おそるべし萬福の「本日のお薦め麺」。ああ、大根&豚ちゃんごめんね。
 
 
 
 そんなわけで、野菜カレーラーメンなのだよ。
これだよ、これ。
ドロッとしたのが届くのかと思っていたのだが、
とろみはほとんどなく、「スープにサラサラのカレー粉が混じりましたー」という感じだ。
 
 
しかし、見た目はクールだが、じつは熱い。いや、熱っつい!
 
 
届いたときにはその迫りくる熱さに「まあ、どーしましょ」と思ったほどだ。なんといっても、わたしはネコ舌。
 
しかし、ネコ舌でありながら、ぬるいラーメンはちょっとカンベンなのだ。
チャーシューの冷たさでスープがぬるま湯状態のラーメンは一気に萎える。
 
ここ萬福のラーメンはそれがない。熱いものは熱く。ひたすら熱く。具に媚びることなく、遠慮なく熱くだ。
 
 
まずはこのスープに隠れている麺を探しだし、箸で四、五本つまんで「ふーふー」と冷まして、そしてズズッと一気にすする・・・と思ったのだが、スープがハネるとちょっと怖い。今日は薄いグレーのポロシャツなので、カレーがついて染みになっても困るから、クチビル動かしてもハムスターみたいにモグモグと食べた。
 
 
こういう私的なブログのいいところは、書きたくないものは書かなくていいということだ。うまくないラーメンを、「もしかしたらうまいかも」と思わせなくてもいいのだ。うまくないものは書かない。
 
 
 
 
このラーメンが真価を発揮するのは、一口目からではない。
一口二口と食べ、そして三口目できっと驚く。味が成長していることに気づく。
 
一口目はまだ「若い」。麺とスープがまだ馴染みきっていない。
 
それが三口目になると、丼の中で麺と具とスープが混じりあい、その力を一気に発揮するのだ。
 
そして、その後もどんどんドンブリの中で成長し進化していく驚異のラーメンだった。
 
 
 
熱々のカレーラーメン、大汗流してスープまで完食した。うまかった。
 
 

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