ご存じかもしれませんが、桜のソメイヨシノは日本全国、いや、地球上にあるすべてのソメイヨシノは、一本の木から挿し木や接ぎ木で増やされたクローンなんですってね。
 
 
 花が咲いて実ができて、それが自然と大地に種が落ちて芽を出すということを・・・しない桜なんです。だから、DNAがまるっきり同じ。個体差がないんです。
 
 
 そんなクローンなソメイヨシノですが、ときにはそれなりに個性を出しちゃうときがあります。
 
 
 それは紅葉。
新潟市江南区にあるアスパーク亀田の駐車場です。そこにソメイヨシノがあるのですが、みんな同じ大きさなのに、紅葉のしかたがけっこうバラバラ。
 
まだ青々している木もあれば、やたらと赤くなっている木もあり。
 
光の当たり具合も同じでしょうし、空気の温度もいっしょでしょうに、どうしてクローンなソメイヨシノにこれだけの差が出るのか。ここにくるたび思います。
 
 
そうそう。マラソンの宗兄弟も遺伝子的には同じでしょうし、いっしょに育ってきたはずなのに、性格も利き腕も走り方もちがいますもんね。
 
わたしら生きものは、遺伝子ですでに生き方まで決められているわけじゃなくて、けっこう自分の思うように自分のこと染めていけるようですね。
 
 
わたしもさらにクールに染まりましょ。
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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