第8回 磐梯高原猪苗代湖マラソン その1
猪苗代
うへー。夕ごはん食べたばかりでお腹もいっぱいだし、こんなに早くから眠れないよー・・・なんて言いながら8時すぎにベッドに入り、「やっぱり眠れないわー」と思っていたのにいつのまにか爆睡してて夜中の11時半に妻に起されました。わお L(・o・)」 (ちなみに、応援として参加する娘は、なにも寝ないままの参加だったそうです。お疲れさまー)。
集合場所の体育館駐車場に着いたのは、約束の1時のちょっと前・・・しかし、みんな揃っていました。気合入ってまーす。
道中、なんどかコンビニに寄ってそのたびオニギリやパンを買って食べていました。食欲旺盛、育ち盛りです。
到着は3時50分ごろでしたでしょうか。
そとは真っ暗です。
係の人に誘導されて、駐車場内に入っていって、そこから着替えと誓約書をもって受けつけにいきます。つつがなく受付を終了し、そして着替えも完了。
しかし、そのあとがけっこうバタバタでした。
なんと、男子トイレが大行列でどうしようもない状態なのです。
前回もそうでしたが、この大会はスタッフも気さくだし優しいし気は利くしし、とってもいいと思うのですが、会場のトイレの数が圧倒的に少なすぎる点がホントに残念。なんたって、1階にひとつ、2階にひとつの合計2つしかないのですから(時間間際になりましたら、別棟のトイレを紹介してもらいましたが、それまでその案内はありませんでした)。
なんだかんだでトイレに30分以上並んでいたように思います。
スタート地点にいくことができたのは、スタート時間の5分前くらいでしょうか。
走る前に飲んでおこうと思ったサプリに手を出す時間なし。
それどころか、ストレッチもしてないしー。
来年からトイレ持参がいいかもしんないですね(ムリ)。
しかし、先に書いたとおり、トイレ以外はとってもいいマラソン大会です。
エイドステーションでのスタッフの選手を労わる対応は最高。
道案内の係の人がかけてくれる声援になんども元気づけられました。
さて、トイレの話はもうやめましょ。
きっと来年はさらに工夫してくださることでしょうから。
話はまたレースに戻ります。
今回の作戦は、ゆっくりスタートして三分の二を過ぎたころに全部の力を使って走りまくり全力でゴールというもの。
わたしにはこのエネルギー配分がいい感じですからね。限られた体力を大事に使っていかないといけません。名づけて「最初ゆっくり、後半全力疾走」作戦←なんのひねりもないネーミングですけど。
スタートの合図がありました。しかし、大勢の人が狭き門をくぐっていくため、そこにいくまで1分半ほど時間がかかります。しかしこの先は長丁場。みなさん気にせずのんびり待ってます。
リステル猪苗代は、高台に建っているホテルです。
ということは、しばらく長ーい下り坂が続くわけで、行きはよいよい帰りはキビシー上り坂なんですね。
「ま、最初は下り坂をゆるゆると調子見ながら流しましょ!」なーんて思っていたのに、なんと、行きの「よいよい」のはずの坂道でアクシデント発生です。
坂道を鼻歌うたって下っている途中(500メートルくらい走ってからでしょうか)、右膝の靭帯が「ズキン」と鳴っちゃいました。わおっ (゚▽゚*) !
それからは足が地面に着くたびに痛みがましてくるようだし、それまで姿をひそめていた右足裏からも外反母趾の痛みがツンツンと響いてくるようになっちゃったし。おお、なんてこったい。
「これヤバイな。途中で走れなくなりそうだな」と思って、作戦変更することに。
その名は「いけるところまで走っていって、ダメになったところから歩こう」作戦です←あいかわらずひねりのない作戦名ですけど。
「いけるところ」の距離が短ければ、制限時間の13時間には間に合わないでしょうけど、半分くらいいけるのならば、なんとかなりそうです。半分より手前で動かなくなったら、リベンジどころか返り討ちになってしまう。そうならないように、できるだけ距離を稼せがねばなりません。
でもまあ、考えようによっては深刻な事態かもしれませんが、あんまり悩んでもいなかったわけで。
だって、いく先々にチームつるかめの応援隊が待っていてくれて、賑やかに元気づけてくれるんですもの。
遠くからポクポクポクと木魚の音が聞こえると思ったら、そこには四、五人のグループが。そう、それがチームつるかめ応援隊です。実際は木魚ではなく、メガホンを叩いていたそうです。
わたしだけではなく、全ランナーに「がんばれー」と声かけていました。
わたしはその横をニコヤカに手を振りさりげなーく駆け抜ける予定でしたのに、大きな声で名前を呼ばれ、すっとぼけるわけにはいかなくなりました(笑)。
かなりテレましたけど、うれしかったです。
その後、前方から鮮やかにウエアをまとい、両手にウチワを持ちながら笑顔で「がんばってくださーい」と言って走ってくるオトコが一人。その名もくまくま。さっきまで田んぼで応援していたかと思ったのに、なんとすばやい動きでしょう。
去年もそうでしたが、彼は今年も全ランナーを応援して走っていました。多い人は7回あったそうです。ランナーたちからもすっかり顔を覚えられ、声かけられたり写真撮られたり人気者です。
運営スタッフからも「応援ランナーさんもガンバレー」と声援を受けていました。昨日はなんだかんだで48キロ走ったそうです。いつか選手よりも長距離走って応援してたりして。なお、彼は自分の立場をわきまえておりまして、「お金を払っていないのだから」とけっしてエイドステーションの食べものに手を出すことはありませんでした。道中の食料等、ぜんぶ自分で用意してがんばっていました。
さて10キロ過ぎて最初の山にのぼるまえのエイドステーションに到着です。
つるかめ応援隊も、先ほどの場所から移動して待っていてくれました。
ここで痛み止めのボルタレンをひとつ飲みました。このとき朝の6時半ごろ。
効くのに1時間くらいかかるのかなあ・・・なーんて思いながら。
さて、さっそく山。
セッセとあがっていましたら、ここで、こんどは左の膝がピキーッと音をたてました。やばっ。
これまで不具合のなかった左足が、まかさここで不調を訴えるとは。さてどうしましょうか。いや、どうもできませんけど。
坂を走って上ると痛む状態でしたので、そこで出した結論が「急な坂は歩いて登りましょ」作戦です。幸いなことに、歩幅を大きくして進んで行けば、膝も痛まないしそれほど遅くなるわけでもありませんでした。
25キロ地点手前で懐かしい場所を見つけ写真を撮りました。
去年、杖にする枝を拾ったところです。
いやー、その節はお世話になりましたねえ。
もらった枝は、今日も傘立てに入れてとってありますよ。
坂を上ればそのあとにたいてい下り坂が用意されているわけですが、いやあ、今回はそれが足には響きましたね。もう、フトモモと膝に衝撃が加わって、かなり強烈な痛みです。
坂を下って平地に出て、ほっと安心していると、こんどまた目の前に山・・・
去年見たときは「きっと迂回路があるんだよねえ。わざわざ山道を上ったりしなくていいんだよねえ」と無理矢理自分に言い聞かせていたのですが、そのまさかの山道のぼりでございました。
わたしの前方を走っていた女性ランナーが、山に入ることを示した文字を見て「ひえっ!」と言ったのを、わたしはしっかりと聴いていました。そして、わたしの後ろからきた初老の男性ランナーは、坂道の第一歩で、濡れた枯れ葉に滑べって転んでいました。山、恐ろしいですねー。
こんな厳しい山の中にこそ、しっかりとエイドステーションががんばっています。
30キロ地点の賑わうエイドステーションです。ここで食べるスイカがたまりません。
そして今回は、コーラをたっぷりと飲みました。こんなにコーラを飲んだのは、二十歳のころ以来かもしれません。マラソンにコーラ、いけますねえ。
ここで二回目の痛み止めを飲みました。ちょっとまだ時間が早いのですが、やっぱり痛いので我慢できず (〃'∇'〃)ゝ
その後も上りが続きますが、ゆるやかなところはがんばって走ります。
35キロ地点での記念写真。なんだか空中浮揚しているみたいな写りかたですね。疲れきって、幽体離脱しているのかもしれません(まさか)。
撮影者は、この時点からしばらく応援の伴走してくれた斎藤きら子さんです。
50キロ地点、無事通過。右にくまくまくん、左にきら子さんです。二人とも、すれちがう100キロランナーや、フル&ハーフランナーに「がんばれー」と声をかけ続けていました。
ちょっと長くなってしまいましたので、
ここらで一休みしましょ。
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