痛くないのがヘン

 昨日、両膝の皿の下の筋(膝蓋靭帯)に、痛み止めの注射を打ってもらった。



 痛いってのは本来「じっとしてろ」っていう体からのサインなんだろう。



 しかし、そんなのはわかっちゃいるけどじっとしていたくないこともある。



 8月に入ったし、期間限定でいいのでそろっと痛みをとってもらいたく、膝蓋靭帯に注射を打ってもらってきた。



 これで3年目かな。たぶん少量のステロイドだと思うけど、ちっちゃな注射なのにすごく効く。



 最初のときは先生は「ホントは打たないほうがいいんだぞー。ストレッチと筋トレで治すのがいいんだぞー」と言っていたけど、それはたぶんふつうの人よりいっぱいやってるはず。



 「へへへ」と笑いながら、「そこをなんとかお願いしますよー」と言うと「しょうがないなあ」と打ってくれる。



 しかし、ちかごろは先生も「ま、男の意地ってやつだよな。オレもじつは自分で腕に注射打ってゴルフ行くもんなー」なんて言ってるから楽しい。



 年配のナースさんが「ほーんと、気持ちがわかんないわ。痛い注射して、そしてお金払って走ってねー」って言ってるけど、「ええ、ボク、ヘンタイですから」としか答えらえない。こういう趣味の世界は説明が難しい。



 さて、その注射だけど、場所が場所だけに打つときはホントに痛い。「はい、痛いですよー!」とナースさんが言うくらい痛い。けど、痛いのは打ってるときだけ。打ち終わって診察台から降りたときから、なんか膝がヘンな感じ。



 なにがヘンって、痛くないのがヘン。

注射打った針の痛みはあるんだけど、膝蓋靭帯の痛みがないから、ヘン。



 いつも痛みがあることを前提に歩いていたので、なんか歩きがぎこちない。



 「あれれ? 歩き方ってこれでいいんだっけな? 痛くないなあ、へんだなあ」みたいな。



 今日、雨の合間間をみて外を走ってきた。いつもだったら走り始めから痛いのに、今日はいつまで走ってもぜんぜん痛くない。



 調子に乗って17キロ走ってきた。ちょっと多め。

それでも膝は痛くない。ヘンだー。



 足の筋肉が長い距離に慣れていないだろうから、そこで止めて家に戻ったけれど。



 いま、両足は疲れてクタクタ。でも、膝は痛くない。よし、いけるかな。



 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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