消えそうな名作シリーズ「カバ似」


 「カバ似」


 


 家族で集まって、自分の得意なことを話しあってた。

 




 「わたしはね、走るのはヘタだけど、水泳は得意なのよ」と妻が自慢した。




 それを聞いた小一の息子は、目を輝かせて言ったのだ。






 「おかあさん、それってすごいよ!」って。






 「そ、そうでしょ」と、息子の勢いにちょっと戸惑いながらも得意げな妻。

 




 「うん。すごいよ!



 だって、カバもそうなんだよ!」




 息子は本気で感激したのだが、妻ビミョーな感じだったあの日。

 






 


uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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