その食べもの、危険につき

 それを食べるときは、前もって妻の承諾を得なければいけない。



 「あのさー」



 「なに?」



 「今日さー、お昼に桃林に行こうと思うんだけどさ」 



 「え? まさか!」



 「だ、だって、もう半年も食べてなかったと思うしー。食べたら消臭剤でケアするからさー」



 「そんなクスリなんか粉砕するくらい、あっちには強烈なパワーがあるじゃないのぉ」



 「ううう、家に帰ってきたら、なるべく息しないようにするからさぁ」



 「しょうがないわねー。じゃあ、しっかり消化してきてね」





 とまあ、今朝はそんな話を妻として、お昼はひさしぶりにこれです。



 そう、知る人ぞ知る名品。 



 モチモチした食感でとってもおいしく、わたしの知るかぎり、世界のうまい餃子トップスリーに入っています。




 うちの近所にある中華の「桃林」の餃子。



 でもうまいけれどもたいへん危険なのです。



 危険といいましても、食べたら心臓が止まるとか口の中で爆発するとか4時間後に下痢するとかというものではありません。



 それは・・・これを食べて家に帰ると「臭い!」と言われて責められるのです。



 隠していても、玄関開けたらすぐにわかるそうです。



 うまいけど臭い。もちろん食べているときは臭くありません。消化する段階で凶暴化し、「はーっ!」と息を吐くとハエが死んだり蚊が落ちたりするくらい強烈になるようですね。



 ちなにみ、食べた人はぜんぜんそれには気がつかず、自覚のないまま被害を拡大させているという事実。



 ああ、おそろしやおそろしや。しかし、恐ろしいけど、うまい! だから、恐ろしいけど食べてしまう。本日、ひさしぶりに5個も食べました。わーい。



 もちろん餃子だけではなくランチもね。

  

おいしかったですよー。

満足まんぞく。



ダイエットは4月から。









 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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