おれ、ムリですってこと

 今朝、ウグイス鳴いていた。

それだけでもウキウキ♪





 さて、世の中にたくさんの職業があるけれど、「オレ、なれないわ」・・・と降参してしまうのがいくつかあるのだわ。



 ひとつは学校の先生。

 子どものころは、「先生も夏休みがあるからいいなー」なんて思っていたけれど、じつはそんな気楽なものじゃなかった。



 仕事が多くて帰りが遅いし、モンスターってのがいるそうだし、なんたって人の子どもの「命」と「心」を預かっているわけで、そんなの責任重大すぎ。



 学校の先生にはわたくし、仕事量とプレッシャーに耐えきれそうにない。PTA役員やっていたとき、そのことを強ーく感じた。



 先日会った校長先生の言葉。

 「辛いこと、いっぱいあるんですけど、それでも、たまーに・・・やってきてよかったーと感動できることがあるんですよ。だから、これまで続けてこれたんです」と。



 その「たまーに」ある感動、素晴らしいものなんだろうな。







 そしてもうひとつの「なれないわ」と思う仕事が議員さん。

もうすぐ選挙ってことで、候補予定の皆さま、きっと心の中は苦しいのではないだろうか。



 オレ、それもムリ。学校の先生と同じくらい、やれない。

 一回入れば自分の意志で定年までっていうわけにはいかないんだもの。毎回の選挙の憂鬱を考えると、「ぜってームリです」の気分。


 子どものころ、政治家ってワイロもらって私腹を肥やす「悪」のイメージがあったけど、そんなオイシイもんじゃなさそうってわかってきたのは、まわりにいる議員さんを見てきたから。



 先日飲み会で出会った若い議員さんもそうだった。イバりたいとか金がほしいとか、そういうのじゃなくて、自分の街の何かを変えたくて、作りたくて、守りたくて志した道なのだなと伝わってきた。



 また身近な例でいけば、新潟市の消防団長が議員さんをやっている。前にも書いたことがあるけれど、消防団を通じて20年近く前から知っている藤田団長。悪のイメージからはほど遠い。もっとも藤田一族にわるい人はいないってば(ほんとか)。



 政治に携わる人たち、ほんとにたいへんだろうなあと思う。ご本人だけでなく、ご家族も。



 ある人の演説会に顔出したことがあるけれど、そこで議員OBさんの応援演説があり「わたしが議員やっている間、妻はずっと『早くやめてくれ』とばかり言ってた」という言葉が心に残る。



 そっかー、家族もたいへんなんだなあと思った次第。



 でも、それでもやめられない仕事だったらしい。

自分ががんばった結果が地域に残る。それがやりがいだし生きがいだったという。



 だから奥さんに「もう選挙に出るのはやめて」と言われても、やっぱりやらねばならぬと出馬するのだ・・・という主旨の応援演説であった。





 世の中を自分好みにしていきたいなら、自分が議員になればいい。



 でも、それってやっぱりたいへんだから、そこは人任せでもいい。いや、それでいいんだ。議員なんてなりたくないもの。



 誰がなっても同じ・・・なんてことはない。みんなちがう。

みんながそれぞれいい人だったとしても、やっぱりちがう。

 

 そのために、自分好みの人を選べばいいんだ。



 あ、そうだそうだ。

 だから、選挙に行こう。棄権なんてモッタイナイない。

 いまは成人すればアタリマエみたいにくっついてくる選挙権かもしれないけれど、この権利を得るために、先人たちがどれだけ血を流してきたことか。



 選挙に行こう。

 自分で選ぼう、未来を選ぼう。






uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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