消防団員がかわいそう

 昨日、ある防災の集まりがあった。

 

 終わって懇親会の席。

 今回は、わたしは自治会の役員として参加した。



 消防団員たちも、活動服で5人参加していた。 

 基本的に、活動服の団員たちは、こんなときは酒に手をつけない。

 いや、昔はこの点はかなり自由であった。消防団に酒は付きもの、飲んでナンボ、騒いでナンボ。地域の人たちも大らかであった。



 しかし、いまはちがう。



 仕事もしないで、大金もらって酒飲んでと、言う人がいる。





 昨日も消防団に意見を言いたい人がいたようなので、どれどれと聞かせてもらった。



 ようするに、金をもらいすぎだと言いたいらしい。自治会からももらうし団からももらうし・・・みたいな感じだった。



 雪が降っても消火栓の除雪もしないしなんてことも言われた。



 わたしは「彼らはやってます」と答える。

 実際にやっているから。

 団員によって除雪する時間はちがうだろうが、出勤前にやったり、仕事から帰ってきてからやったりしている。



 しかし「やってない」と言われる。

 現に、オレんちの前の消火栓は雪の中にあったじゃないかと。



 除雪のあとに、雪が降ることがある。それで消火栓が見えなくなることがある。

 除雪のあとに、除雪車がきて、消火栓の上に雪が載ることがある。

 あなたの家の前の消火栓を、消防団が24時間管理しなければいけないということか・・・という意味を、ていねいな言葉で伝えたつもり。



 消防団って、よっぽど遊んで金もらっている集団だと決めつけている。

 消防団が、どんなことをしているのかわかっていない。



 だから言った。

 「監査の意味でも、これから消防団の活動をずっと監督してみたらいかがでしょう。金の使いかたが不明瞭だとお思いなら、消防団の会計担当に聞いてみたらいかがでしょう?」とお答えした。



 けっして隠しているわけではない。ただ、その人が見ていないだけだ。

 

 早朝に起きて、彼らの操法の訓練を毎日見ていればいい。

 仕事が終わって、夜になったら車に乗って鐘を鳴らしながら地区を走ってみればいい。

 休みの日には、防火用水の点検をしてみればいい。演習に出てみればいい。

 災害の現場に行ってみればいい。



 それでも納得できないのなら、消防団なんていう組織はなくしてしまえばいい。

 そしたらどんなに彼らが楽になるか。







 いっしょうけんめいにやっている彼らを知っているから、そんな話を聞かされると、わたしもヘラヘラ笑っていられない。




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