書いている喜び


 Facebookをやっていると、過去の今日、どんなことを書いていたかと知らせてくれる。



 日記を読み返すような感じで「どれどれ」と読んでいくと、ときどきハッとしたりナルホドと思ったりする。



 今日もそう。

 読んでみたら、「そうだな、うれしいことだな」とあらためて思うことがあった。



 そこにはのことが書かれていた(そうそう、リンク先をクリックすると、新しくタブが開く技を会得しました。試しに押してみてください)。



 当時は、人と顔を合わせない仕事をしたかった。

 できるだけ誰とも合わずに、誰とも口をきかずに、生活の糧を得る方法を考えていた。



 よくわからないけど、モノを書く仕事って、家にいてパソコンに向かってキーボードを打っていればいいんじゃないかなと思っていたしだいで。



 学生時代、とくに国語の成績がよかったこともなく、作文が得意なわけでもなかったが、当時はそれしか思いつかなかった。



 ちょうどそのころ創刊された新潟の月刊誌に「公募」の企画があって、エッセイを募集していた。そこで一位になると賞金10万円と海外旅行がもらえるというものだ。そして、その雑誌の専属のライターとして登録されるというのだ。さっそくなにか書いて送った。どんなことを書いたのか、もう20年も前のことですっかり忘れているが・・・



 すると「同点で2名が選出されました。もう一作エッセイを書いてもらって、それで決戦となります」という内容の手紙が届いた。すごいすごいと喜んだ。予選通過だ。



 じつは、ずっとあとになって、ご本人から知らされビックリしたのだが、その決戦の相手は「こわれものの祭典」の月乃光司さんであった。

 

 結局二人とも大賞は取れず。最優秀作品該当なしという結果だった。

 賞金の10万円と海外旅行はもらえず、仲よく1万円ずつもらった。



 現実逃避のようなスタートからだったが、それでもナンダカンダでいまがある。

 モノを書く仕事ができて幸せだ。





uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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