いろんなワタシ

 たまに

 「ステキなお話を書くのですね」とか「心温まります」とか言われることがある。



 そして、わたしのエッセイを読んで、わたしのことを誤解する人がいる。

 「心のキレイな人よねえ」とか、「ほんとに優しいんでしょ」 とか。

 

 そりゃわたしの中にだって、キレイな部分もあるし、あたたかな部分もあると思う。そりゃ、ニンゲンだもの。



 しかし、それはほんとに一部分。

 わたしを良いイメージで想像している読者が、わたしの負の部分を知ってしまったらガッカリだろうな。



 現実のわたしは心が冷たいところもあるし、エッチだし、不純だし、短気だし、嫉妬深いし、いわゆる嫌われる要素がナンダカンダでたっぷりあるわけで、「アタシ、自分に正直に生きたいの!」なんて生き方をしたら、すぐに警察のお世話になる自信がたっぷり。 



 わたしは、わたしのなかに棲んでいる「世の中の大多数に嫌悪されるモノ」は書かない。そんなもの書いて、なんのトクもないから。



 ああしかし、こんなことを書きながら、「こんなふうに、わざと自分をわるく書いて、ホントにフジタさんは正直でスキ!」とか言われたいんじゃないかなって気持ちも見え隠れしているわけで、ああ、なんか、最近イヤだな、オレ。





 ときどき自分のことを全否定したくなる。





 ハッキリ言っとく。

 書いたままの姿がわたしじゃないから。



 ガッカリしないよう、いまからでも遅くないので、取り扱いにご注意ください。なんかください。




uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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