人に知られたくない料理

 あんまり人には教えたくない、いや、知られたくない料理がいくつかあります。



 名づけて「藤田家・恥ずかし料理!」


 あ、恥ずかしいってのに、ついつい大っきく書いちゃった。

  ヾ(@゜∇゜@)ノ



 そのひとつが、

 「ギョウザバラバラ炒め・ザ・ビンボー」



 以前、餃子を焼いていて、「さて」と、とろうと思ったらみんなフライパンにくっついてしまってどうにもならず、 「うきーっ!」とカンシャク起していたら、さらにグシャグシャになってしまい、途方にくれました。


 見た目は鶏のエサみたい。

 しかし、捨てるのはモッタイナイ。


 このまま食うのはどうだろうかと、フライパンに醤油をかけたらジーッと焦げる音がして、それがとってもいい香り。


 ちょっとつまんで食べてみたら、焦がし醤油がしみたギョウザの皮と具の味が絶妙でございました。


 それをご飯の上に載せて食べたら、んもー、絵にも描けない美味しさざんす(見た目はやはり変だけど)。


 それ以来、わたしの恥ずかし料理の定番となっております。


 ちなみに、この料理を食べる人はわたしだけですけ。妻も娘も「やーだー!」と言って最初から見向きもしません。


 息子はちっちゃいときは「おいしー」って喜んでくれたのですが、いまは世間体が気になる年頃のようで、「こんなもんを食べていることが知れたら、もう外を歩けない」と思っているようです。


 恥ずかしいけど、おいしい料理。皆さまのご家庭にも、ひとつやふたつありませんか?











uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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