幼ない子

ただ親に与えられた服を着て、

親のそばで飛び跳ねて喜んでいる幼ない子。

頭の幅と、そんなにかわらない華奢な肩幅。

頭が重くて、すぐ転ぶ。


親のいく場所になにもわからず連れられて、それで喜んでいる幼ない子。



うちの子たちも、そんなだった。

そんなにむかしのことじゃない。

ほんの十年、二十年。


過ぎてしまえばあっという間のときであった。


uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000