好きになるわけ
9年前のエッセイが出てきた。
じつは、某ネットの依頼で書いたものだが、どうもその会社はつぶれたらしい。ギャラも現物支給だったり、このさいブログに載せて日の目を見させようと思う。名づけて9年前シリーズ。たしか、3つある。
「好きになるわけ」
じつは、某ネットの依頼で書いたものだが、どうもその会社はつぶれたらしい。ギャラも現物支給だったり、このさいブログに載せて日の目を見させようと思う。名づけて9年前シリーズ。たしか、3つある。
「好きになるわけ」
べつに古いものが好きというわけではない。
使いつづけていたら、いつのまにか年代ものになってしまったというわけだ。
使いつづけていたら、いつのまにか年代ものになってしまったというわけだ。
そう、たとえば今年の夏で車は10年目(註:今現在19年目)。それから、腕時計は15年物と24年物(註:これらもすべてプラス9年)が現役で動いている。あとは22年前に友人からもらった中古カメラも現役。ほかにも身のまわりには年季の入っているものが多い。
古くなって値が出ているわけでもない。他人が見たらただの古モノ。道ばたに投げておいたって犬も食わない(時計やカメラを食う犬がいたら餌代がスゴいぞ)。しかし、わたしにとっては手放すことのできない大切なモノである。
だからといって、けっして物持ちのよい部類ではない。基本的には、すぐに手が出てすぐ飽きる人間。使っていて己の琴線に触れるものだけ、かなりの維持費をかけても持ちつづけるのだ。永年苦労をさせ体の弱った愛する妻を、スマンスマンといたわる夫の気持ちに似ているかもしれない。
「すんまへん。すべての皆さんに気にいられようとしてたらこうなりましてん」と、客に迎合し過ぎたモノには魅力が少ない。気まぐれで買ってしまったとしても、「よーするに、誰でもいいんだろうオマエは」と思えて遠からず離別することになる。
「祖父は華族で・・・」と、ブランドだけにひかれて買ってしまったもの
は、とても疲れて後悔する。モノのくせに持ち主をさしおいて主役になりたがる。こういうモノとも、長いつきあいはしたくない。
は、とても疲れて後悔する。モノのくせに持ち主をさしおいて主役になりたがる。こういうモノとも、長いつきあいはしたくない。
「使いたくないヤツは使うな。ばーか」という、作り手から強気なエネル
ギーがにじみ出ているモノはいい。
そして、なかなかナマイキだけど、「じつはアナタのために生まれてきました」と感じられるモノがいい。気がつけば、そういうものを長く愛していたりする。
ギーがにじみ出ているモノはいい。
そして、なかなかナマイキだけど、「じつはアナタのために生まれてきました」と感じられるモノがいい。気がつけば、そういうものを長く愛していたりする。
そういえば、うちの妻も今年の秋で15年(今年23年)。ちなみに、丈夫である。
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