ショックだあ

 以前、エッセイで赤いジャンバーのことを書いたことがあります。

それを着てホームセンターにいくと店員にまちがえられるというジャンバーの話です。


 胸には某自動車会社のレーシングチームの名前が刺繍されてあって、かなりカッチョいい(当社比)と思っていましたけれど、世間様はそう思ってくれないようですね。



 そうそう、去年の冬、国営越後長岡丘陵公園に着ていったときのことです。

 人間が走るためのランニングコースに突如軽自動車が現われ、わたしの真横に止まりました。


 「どうしてこんなところに車が?」と考えていたら、すっと車の窓が開き「道まちがった。出口はどこかな?」と見知らぬ爺さまが聞くのであります。

 

 どこをどうまちがったらランニングコースに車が入ってこれるかってことを思いつつ「すみません。わからないです」とお答えしましたが、どうもその答えに不満気な様子の爺さまであります。


 あっと思って「わたし、ここの従業員じゃないんです。ふつーのお客なんです」と説明しましたら「あ、そうだったんですか。失礼失礼」と爺さま恐縮していました。


 ホームセンターばかりじゃなくて、公園でもスタッフとまちがわれてしまうという強力なジャンバーであります。



 やっぱり赤いジャンバーを外に着ていくのはよくないんだなと思っていたところでありますが・・・


 えっと、先ほどですね、いつもいくスーパーの野菜売り場でうろついていましたらですね、


 「あんた、このバナナ傷んでるわよ」と推定年齢75歳のオババさまに注意されたのでありますよ。


 「す、すみません」と条件反射的に謝ってしまったのですが、よく考えてみたら、なぜにわたしが謝るの?


 また従業員とまちがわれたのだろうけど、でも、腑に落ちないんです。だって、ふつうに革ジャンで買物カゴ持っていたんですよ、わたし。


 もしかして、赤いジャンバーじゃなくっても、かもしだす雰囲気がスタッフ? すたっふぅ? 



uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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