禁煙の楽しみ

 まだだれとは言わないけれど、わたしの知っている人が禁煙に挑戦しています。


 昨日で二週間目。


 毎朝、「今がいちばん辛い」という感じになるそうです。


 「いつか、タバコなんて意識しなくなりますよ」とわたしは言うのですが、「そんな気持ちになれるときがくること自体が、いまはまだ想像できない」とのこと。


 うん、わかりますわかります。


 だって、いまはニコチンが必死に生き残りをかけて戦っているのですもの。


 あちらは必死。この禁断症状を克服されてしまうと、もうあなたを支配することができなくなるのですから。


 最初の数週間だけ「タバコを吸ってやる」と思っていたあなた。でも、すぐに主従逆転で、タバコがあなたを支配していたでしょう。


 外に出るとき、ポケットやカバンにタバコが入っていることを必ず確認していたでしょう。夜、タバコがきれそうになると、慌てて買いにいったでしょう。


 わたくし、どーもそれがムカついて。タバコに主導権を握られている人生がどーもイヤで。


 でも、ナンダカンダで25年吸っちゃいました。平均すれば1日30本くらいかな。最後は2箱吸ってましたもんね。



 やめたら快適。いいことばっかり。



 いつのまに、ほんとにいつのまにか

 「あ、吸わなくても平気だ」ってなりますから。


 禁煙して苦しいってことは、それだけニコチンも苦しんでいるってこと。


 負けんな負けんな。もうすぐですって。



uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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