レントゲンで見る母の足

 今日、母の足のレントゲン写真を見た。


 五十年以上前に折ったというスネは、曲がったままくっついていた。

 当時はギプスがなく、杉の皮を折れた場所にあてて固定していたそうだ。


 その曲がって長さのちがったスネが影響していたのだろうということだったが、ヒザの関節が変形していた。


 軟骨はすでになく、骨と骨が直接当たっている。

これじゃあ痛くて歩けないわけだ。


 それなのに、「根性がないから歩かないのだ」なんて、冗談であっても言ってしまっているわるい息子が、わたしだ。



 9月10日に手術が決まった。

関節の一部を削って人工のものをくっつける手術だ。

いまは二週間の入院でいいらしい。手術の翌日からリハビリ開始だそうだ。


 前のように歩けなくてもいいから、とにかく痛みがなくなってくれればうれしいと言っていた母。


 来月誕生日。

 手術のときは78歳だ。



uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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