大きな長靴
先日、ちょっとわたしの具合のわるいとき、妻が車庫の雪除けをした。
力仕事なんてやったことのない人だから、だいじょうぶ、オレがやるよって言ったんだけど、自分でやってみるって。
スノーダンプとちっちゃなスコップで、なんどもなんども道路を往復して、わたしの何倍も時間はかかったけれど、いつのまにか車庫の前の雪がなくなっていた。
すごいね、やるもんだねと言ったら、えへへと得意そう。このあたりがちょっと苦労したのなんて、ちいさなスコップを持ちながら凍った雪のかまたりのところまでトコトコ歩いていって説明してくれた。
妻はわたしの長靴をはいていた。
ちいさな彼女にとっては、それはとっても大きな長靴で、重たくて歩きにくそう。ちいさな子がオトナの靴をはいて歩いているみたいでかわいい。
ちいさな彼女にとっては、それはとっても大きな長靴で、重たくて歩きにくそう。ちいさな子がオトナの靴をはいて歩いているみたいでかわいい。
でも、妻は自分の姿を知らない。その長靴をはいた姿が、かわいいなんて知らない。
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