しょうがないなあ

 先日、アクシデントがあって、いつもの道を通ることができずに家に帰れなかった娘のためにと、わたくし、涙を飲んで買いました。
 
 
 はい、手のひらサイズのメモリーナビ。中古ですけど。
カーナビがあれば、道を知らなくても登録した自宅までは帰ることができるのです。
 
 いやもう困りますねえ、手のかかる娘ですねえ、はい。
 ほんと、こんなの欲しくなかったんですよ、わたし。
でも、娘のために無理して買っちゃいましたよ。
妻も、「そういうことならしょうがないわねえ」なんてシブシブ納得してくれて。
 
 
 買ってみたら意外と高性能で、わたしの車についているものより操作は複雑です。
 
 
 うーん、これは娘の手には負えないですねえ。きっとだめですねえ。
 
 ええ、わかりました。しょうがないです。わたしがこれを使って、そのかわり、わたしがいままで使っていたものを、ええ、じつにモッタイないんだけれど、娘にあげましょう。
 
 ああ、いやなんですよ。
いままで使っていたのは低性能だけど使いやすかったんです
よ、ほんと。
 
 あー、しょうがないなあ。娘のためだもんなあ。迷子になって家に帰れないと、また迎えにいかなくっちゃいけないもんなあ ♪
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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