心臓を預けるということ

心臓を預けるということ
 
 命預ける。

万が一でも落としたら、オレはダメになるんだよっていうものを預けなければならないとき。
 
 やむをえずそういうたいせつなものを預ける場面に遭遇したら、わたしはだれにお願いしたいと思うか。
 
 
 
 わたしは、わたしのことを心から守りたいと思っている人に預かってもらいたい。
 
 その人が、預かることがうまいかどうかじゃなくて、本心で守りたいと思ってくれているかどうかでお願いしたい。
 
 
 その人が、万が一わたしの命を落としてしまったとしたら、まあそれはしょうがない。預けたわたしがわるい。
 
 
 預かった人は責任を感じてすごく泣くだろうから、
 
 
「ありがとう。あまり泣かないで」と、
 
 
 笑いながら消えていく。
 
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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