電気敷毛布に負けた気分

 前に書きましたけれど、冬になると電気敷毛布を使っているのですよ。

あれのおかげで助かっています。寝るときの「ひやっ」とした感触がなくなるのですから。ホカホカの布団に入って朝までぐっすり。電気敷毛布サマサマです。
 
 しかし、それがですね、おとといの夜は敷毛布のスイッチが入っていなかったのです。
 
 寝る前にスイッチを入れる係はわたし。
 
 妻のほうの敷毛布にはしっかりとスイッチが入っていたようですが、わたしのところはなぜか入っていません。
 
 おかしいなあ、つけたつもりなんだがなあと思いつつ、ま、ついていないのはしょうがないわけで、冷たい布団の中でスイッチを入れました。
 
 
 寒いよ寒いよぅと体に力を入れて棒状態で寝ているうちに、敷毛布も温まってきて、だんだんとヌクヌクしてきました。そして朝までぐっすりです。
 

 でもって、昨日の夜、こんどはヌクヌクだぞーと思って布団に入ったら、またスイッチが入っていない。
 
 「あっれー? 二晩続けてボケちまったかい」と思い、ま、入ってないものはしかたがないと、また棒状態で体に力を入れ毛布が温まるのを待って、寝ました。
 
 じつは、わたしの電気敷毛布は、スイッチのところのパイロットランプが壊れていて、暗闇だとスイッチが入っているのかどうかよくわからないのです。だから、入れたつもりで切っていたのだろうと思っていたわけです。


 そして今日の明け方、寝返りをうってなにか脇腹に生じる違和感。


 なんじゃこれはと思って引っ張ってみたら、敷毛布のコードみたいなんです?
 
 お、おやおやー、これってもしかしてー・・・と調べてみたらやっぱりそうです。この二日間、敷毛布のコードが外れていて電気がきていなかったわけですよ。

 

 スイッチを入れてから敷毛布が温まってきたと思ったのは、じつはわたしの体温で布団が温まってきただけだったんですね。
 
 それを知らずに敷毛布のおかげで温かいのだなんて思ったわたしは、ああ、ちょっとバカかも。
 
 
 あ、そんなに力いっぱいうなずかなくっていいですから。

 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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