ぞーせ

 「ぞーせ」って知ってます?
 
 たぶん、「雑炊」からきた言葉だと思います。
 
 ぞうすい→ぞうせい→ぞうせ→ぞーせ と進化発展してきたのでしょう(たぶん)。
 
 
 よく鍋料理のあとにご飯を入れて食べますね。みなさん、「おじや」と言いますけれど、これってわたしらオヤジ(おじやに似ている)が言ったらヘンなんだそうです。
 
 おじやは「じや」という煮える音に「お」をつけたという婦人言葉。
 
 ですから、オヤジはこれから男らしく「ぞーせ」と言いましょう(べつにいいけど)。
 
 
 
 じつはなにを隠そう(隠さんでもいいけど)今日のお昼は、その噂の「ぞーせ」でした。
 
 
 
 わたしのぞーせは潔くシンプルなのです。
 
 冷えたご飯に水を入れて、ダシを入れ、味噌を入れ、煮えたら生卵を入れてかき混ぜてできあがり。卵は半熟以上に熱が入ってはいけません。
 
 それをドンブリに入れて・・・・さて、ここで問題です。
 
 ドンブリに入れたあと、さらにもうひとつ加えないとわたしの「ぞーぜ」は完成しないのであります。ワタクシ的には、これが入ってないぞーせはぞーせにあらず。
 
 さて、なにを入れるのでしょうか?
 
 
 
 子どもたちもこの食べかたをえらく気にいっていたのですが、成長とともに食べなくなりました。理由は「そんな食べかたしているのを世間の人に知られたくない」というものです。
 
 この食い方でなにか世間に迷惑をかけたのかあ! と強く身の潔白を主張するのですが、「でも、いや」というシンプルかつ強烈な反論に負けてしまいます。
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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