黒い花火

 一週間くらい前から、右目の視界に黒い花火みたいなのが出てくるのでした。
 
 これが噂の「飛蚊症」かなと思いました。
加齢によって出てくるという目の病気。
 
 「ハッキリ言って、なおしようがありましぇーん」という診断であろうと思いつつも、念のために診てもらおうと、午後から近所の眼科医さんのところにいってきました。
 
 「右の視野に黒い花火があ・・・」
 「ああ、いろんな表現をなさるかたがいますが、飛蚊症かもしれませんね」
 「はい(あ、やっぱり・・・)」
 
 それで、瞳孔を開く薬を入れて目の中を覗いているときに、先生がちいさな声で「しゅっけつ?」と言ったような気がしたんです。いや、気のせいじゃなくて、ホントに言ったんですね。
 
 「目にレンズあてまーす」と、麻酔の目薬をさしたあと、目をグリグリ。
 
 視神経のところに傷ができているそうでした。
ほっとけば網膜剥離に進む可能性が大きいと。
 
 「原則的には、たったいまここでレーザー治療をしたほうがいいです」ということでしたので、その場でやってもらいました。ホントのことを言えば、一回家に帰って心の準備をしたいところだったのですが、やるときやっておこうと度胸を決めてやっちゃいました。
 
 おかげさまで、うまくいきました。
 
 ひー、おっかなかったですぅ。
 
 
 手術室で待っているあいだに許可を得てレーザーマシンの写真を撮らせてもらいました。
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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