危険なポロシャツ

 いやもう、今日は危なかったです。あのまま息絶えてしまうかと思いました。


 今日は亀田のアスパークにいき、あの暑い中を10キロほどランニングしてきたのですよ。いえ、水分補給をしっかりとしていましたので、熱中症で倒れることもなく無事に走り終えることができました。
 
 問題はそのあと。


 シャワーを浴び、サッパリした・・・と言いたいところですが、拭いても拭いても汗が出る。体が中からすっかり熱くなっているのですね。
 
 しょうがないから、汗をかいたままの素肌にポロシャツを着て・・・い、いや、着れない。着ようと思うのに、シャツが汗でくっついて背中で止まり、その下半分が降りていかないのです。
 
 いやー、困った。ピタッと貼りついております。
 
 しょうがないからとりあえず一回脱いで対策を考えようと、途中まで着たポロシャツを脱いで・・・い、いや、こんどは脱げない。
 
 右側の部分が肩の上あたりにいったところで、またピタッと体にくっついて動けない。
 
 もがけばもがくほど、ポロシャツは汗をかいた体にまとわりつき、ついにはバンザイしたままニッチもサッチもいかない状態になってしまいました。
 
 その姿はまるで蜘蛛の糸にかかった哀れな蝶。そう、わたしは蝶。このまま美しく息絶えてしまうのね、よよよ。
 
 なんて悲しんでいたところに「およっ。どしたオメ?」と見知らぬ爺さまがやってきて、シャツを引っ張って助けてくれました。
 
 いやー、たすかった、たすかった。

  
 
 
 
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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