モノを書くことの喜び

 わたしはこうして毎日blogを書いているのですが、どうしてかというと、「ヒマだから」・・・という意見もきっと出てくるでしょうし、たしかにそうなんですけど、もっと大きな理由となっているのが「書ける」ことが「うれしい」からなんです。書いたものを読んでもらえることがうれしいからなんです。
 
 無名時代(いまも有名というわけではありませんが、当時と比べればね)、この業界には誰も知り合いもいないしコネもなし、どうやって自分の書いたものを発表できるかもわかりませんでした。
 
 出版社に売りこみにいく度胸もなく、ただ公募だけを頼りに、自分の書いたものを投稿するだけでした。
 
 佳作や優秀賞まではいただけるのですが、その上の最優秀賞には手が届きません。
 一位と二位の扱いの差はとても大きくて、「勝者」と「その他大勢の敗者」でした。
 
 
 その他大勢から脱したのは、いまから十数年前の「アタリマエのこと」というエッセイでした。「頭の上に空がある」ということに気づいたときのお話です。
 
 大阪の会社から大賞をいただき、それがきっかけで連載が開始されました。そしてそれが実績となって東京の出版社から護身術の本を書かせてもらって、そうこうしているうちにエッセイ集も出してもらって、それをこんど新潟日報の人が読んで新聞にも連載をしてくれるようになって・・・という流れでした。
 
 偉そうに聞こえたら申しわけありませんが、わたしにとっては、こうやって書けることがアタリマエのことと思うことができず、いまだに「やっと書けるようになった、書かせてもらえるようになった」という喜びの気持ちが大きいのです。
 
 
 書く場所が与えられている人は幸いです。モノカキ志望でありながら、書く場所がありながら、書かずにいられることが不思議です。
 
 
 だから、今夜もこうやってニコニコしながら書かせてもらっているのです。これからもよろしくお願いします。
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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