河川の巡視と悲しい犬
今日は新潟市消防団江南方面隊の河川巡視でした。
洪水を防ぐための設備や危険箇所などを見てきました。
まずは挨拶。そして打ち合わせ。地図を手に出発です。しかし、地図の文字が細かくて見えにくい年ごろのメンバー多数。
後日、もっと大きな地図をもらうってことにして出発です。
最初に水防倉庫を見せてもらいました。なかには水害が起きようとしたときに防ぐ道具がいっぱい入っています。
この建物の存在自体は知っていましたが、中を見るのははじめてです。
そしてここ。土手の一角なのですが、ちょびっと広くなっている場所があります。これは、土のうなどで使うことを想定して土砂を積んでいる場所なんですね。すっかり風景に溶けこんでいるので気づかない人も多いかと思います。
ここは横越の木津。過去の氾濫場所です。水は尊い人命と財産を一気に流してしまうのですね。
そして、ここは新潟市は両川の和田地内です。
土手の上から川の反対側を見ると、
まっすぐ前は、ビニールハウスと資材置き場になっています。このハウスと資材置き場は最近できたそうです。それまでは、ただたんぼが広がっていた場所です。
ここも以前川が氾濫し、この場所にあった集落が流され消えて、このようにだだっ広い土地ができたそうです。
自然災害は、人間の都合に関係なくやってきます。その被害を少しでもちいさくするため、わたしたちはがんばるのです。
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これは横越の河川敷です。
ここには水位を見るための標識が建っています。この数字を見て、警戒ゾーンに入ったとか危険ゾーンであるとかって連絡がくるのです。
なるほどねーと納得し車に乗ろうとしましたら、消防署の人が「あっ」と言って車からスコップをおろし、おもむろに穴を掘りはじめました。
なにをしているのかなと思ったら・・・草むらにかなり時間が経過したと思われる犬の死骸があったのです。
隊員さんは、このまま放っておくのは忍びなくということで埋葬のために穴を掘ったのですね。
犬好きのわたしですが、わたしなら「かわいそうに」と同情しつつも、きっとそのまま放っておいたことでしょう。見ず知らずの朽ち果てている犬の死骸を、わざわざ穴を掘って埋めたりしないでしょう。
隊員さんの自然な行動に感動しつつ、わたし自身の心の冷たさを感じてしまいました。
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