唖然とした朝

我々の所有する時間は有限である。

一秒だって止まってくれない。寝ているあいだだって齢とってる。人生の残り時間を消費している。おっと、このまま進むとなんかむずかしい話になりそうだぞ。

ようするに、朝の出がけにバタバタしちゃうってことであるのよ。
 
今日は朝のうちに農協にいって消防団の会計をして、そのあと郵便局にいって荷物を送らねばならないし、さらに髪も切りたいし、イベントのシナリオも書いておきたいし、なんだかんだで忙しかった。
 
とにかく農協にいこう。いかねばならぬ。わたしのお金を立て替えて支払っているぶんがあるのだ。それを回収せねばならない。さあ、急げ急げ、急がないとこのあとの予定が全部おかしくなるぞ。
 
部屋の電気を「パチ!」と消して・・・あ、パソコン机のスタンドの灯がコウコウとついているしー。またそこまで戻って「パチ!」。さあ、こんどこそ大丈夫だ。急げ急げ。
 
階段降りている途中で「あ、荷物忘れた!」と気づいたわけで。郵便局にいって送る荷物。それを持たずに郵便局いったってなにもすることがない。恥ずかしいから80円切手でも買ってくるかもしんないけど。
 
「いかんいかん」と部屋に戻って電気つけて、ちいさなダンボールを手にしてまた電気を消して階段降りて、玄関にいって靴履いて・・・そしたら荷物の送り先がないことに気がついた。相手の住所、さっきプリンターで印刷したじゃないか。しかも二枚も。一枚はすでに荷物の中に依頼状を兼ねて入れてあるし、もう一枚はパソコン机の上に置いてあったじゃないか。
 
あー、送り先のわからない荷物を持って郵便局にいってもなんにもならんよ。荷物を持ったまま「あ、ボク、80円切手を買いたいだけなんです」みたいなこと言っても信じてくれないだろうし。
 
んもー、自分のバカバカバカと可愛く頭を叩きながら靴を脱いでまた二階の部屋に向かい・・・向かったついでにトイレにも寄っていこうかなと思いたつ。だって道中でオシッコもれそうになったら辛いしね。用をすませてホッとして、さてやれやれと玄関に戻り靴を履き・・・「あ、オレってば住所の紙を取りにいってたんじゃないか」と気がつき亜然とした朝。
 
 
 
 
追伸:このあと農協をつつがなくクリアし、郵便局にいって住所の紙を開いてみたら、それってば消防団への無線機の請求書だったって事実とそのあとのドタバタは、もう疲れたから書かない。
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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