とくべつな食べもの。桃の缶詰

 昔の全身麻酔は、いまとちがって目が覚めても長いこと意識朦朧としていたもので、喋ってもロレツは回らないし吐気はするし。
 
 そんでもって、喉は渇くし、熱は出るし。
 
 中学生にはなかなかキビシー試練であったな。
 
 
 
 そんな手術の翌朝に、母が桃の缶詰を食べさせてくれた。
あの甘さと冷たさが、ステキだった。
 
 
 桃の缶詰は、オレにとってとくべつな食べものであるね。
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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