日記

 学生のころ、日記を書いていた。
 
 だれにも見せるつもりのない、自分に宛てた日記。
 
 
 毎日、ステキに悩んでいた。
あのころの苦しみは、いま思えばみな楽しいレベル。
でも、当時はそれなりの苦しみでもあった。
 
 時間限定のビンボウ。
 うまくいかないでよかったであろう恋愛のこと。
 
 あのころのオレ、どんなふうだったか日記を読み返して思い出してみたい気もするが、残念ながら、卒業するとき、みんな燃した。
 
 
  あのころの自分のことを誰かに見られるのがイヤで、みんな燃やした。
 
 
 
 あのころのオレ、いまのオレを見てどう思うのかな。
 
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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