ナマ象さん

 木下大サーカスにいってきた。
二十年ほど前にも見たことがあったら、あのころよりさらに進化していていたと思う。
 
「オトナだと飽きるかもしんないな」なーんて心配していたけど、もうぜんぜんいらん心配であった。
 
すげー楽しかった。ワクワクした。ゾクゾクした。胸キュンとした。
猛獣使い、ライオンがおっかなかった。暴れたらどうしようって心配した。まんまるのカゴの中を走るバイクを見ていたら、股間がスースーした。空中ブランコ、見ていて心配で声が出た。
 
 
**********


 そうそう、開演前にナマ象を見た。
 
 サーカスの入場前にスッキリしておこうとトイレにいってきたのだが、そこから出たら、なんと目の前の壁が開いて象があらわれた。
 
 えええ? どうして、ここで象? ここ、まだ外だし? 
サーカス小屋には入場してないし? なして、ここに象がいる?
 
 もう、頭の中に???の嵐。??(゜Q。)??
 
 しかし、そんなときこそ本能的にカメラを構えるところが仕事熱心なエッセイスト
象に乗っていたお兄さんが「なに見てんだよ」的にわたしを見つめる。
いやん、テレ屋さん。
 
ああ、こんな近くを象が歩いているなんてステキー。人生初ですわー。
手をのばせば触れる距離ではあるが、のばす勇気がなかった。
象も怖いけど、お兄さんの手に持っているものが、やけに危険な香り。 
 


そしたらこんどは、「おーい、待ってくれよーアニキー」的に、小象とオニイチャンが小走りで登場した。


わたしの存在など気にせずマイペースで前に進む象二頭。

 
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000