駐車中、突然助手席のドアが開き

  先日、山の下中学校へいったときのことですよ。
 
 7時から講演会でしたけど、着いたのが6時。
 
 まだちょっと時間があるので、その前になにか食べておこうと思って近くのコンビニで「やわらかチーズケーキ」なんてのを買って車に戻りました。
 
 ルンルン♪とハナウタでチーズケーキを食べていましたら、わたしの横にバックで入ってくる黒いワゴン車が一台。
 
 「なんだよー、ほかに空いてるところがいっぱいあるだろー。わざわざ真横につけんなよな」と運転席のほうを見ましたら、なにやら体格よくってヒゲの生えた男の姿がチラッと写りました。
 
 「あ、いかん」と思いましたね。
 
 わたしの本能が
 「この人を敵にしてはいけません」
と赤信号出して「ぴこーんぴこーん」と警告していました。
 
 「うん、そうだそうだ。さわらぬ神に祟りなしだぜ」とチーズケーキに集中することにしました。
 
 視界の左側に黒いワゴン車。ああ、気にしない気にしない。
 
 するとその運転席のドアが開き、人がノッソリと降りた影が見えました。
 
 おお、でっけー。
 
 
 そして、その巨体が数歩動いたなと思ったそのときですよ!
 
 わたしの助手席のドアが「ガチャッ!」と開いたじゃないですか。
 
 そう、そのオトコがわたしのドアを開けたのですよ。どひー。
 
 
 まさに頭の中は「うっそー!」状態
 「マジっすか」と小声でつぶやき、やわらかチーズケーキのスプーンを咥えたまま固まるわたし。
 
 こんなとき、拙著「せとぎわの護身術」にはどう戦えばいいと書いてあるか・・・いや、戦う以前に「駐車中のドアはロックしてろ」ってことだな、うんうん。そのとーりー。
 
 い、いや、納得している場合ではない。わたしはいまピンチなのだ。見知らぬ巨大なオトコがわたしの車の助手席を開け乗りこもうとしているのだあ! さあ、どうする、いったいどうする。
 
 
 
 
 「なにしてんですかー?」
 と、ニコニコ笑顔で人懐っこく語りかけてきたのは・・・よく知ってるオトモダチ(吉川ペロちゃん)でした。
 
 
 おー、ビックリしたー。泣くかと思ったよ、オレ。
 
 
 「道走ってたら、フジタさんの車が止まってる見つけて、みにきましたー」
 
 
 うん、やっぱり目立つのね、ボクの車。
 わるいことできないわー。
 
 

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