病気のこと怪我のこと

 わたしも既に56年生きていますから、心身ともにそれなりに傷め、病気やケガの経験もあるのでございます。



 五体満足かといいますと、若干不満足。

 人体標本として販売されることになるとしたら「不完全品」ということで安く買い叩かれると思います。



 幸いなことに、服を着ていれば不完全さはわかりません。見た目ノーマル。



 でも、消防団で行進なんかすると微妙に左右のリズムがちがってしまうんですね。だから、後ろからついてくる団員さんたちを困らせることなってしまいます。これは、中学生のころダンプに足をひかれた後遺症かと思います。



 「あのさー、オレのことは見ないで、もっと先を見てリズムを合わせたほうがいいぞー」と団員さんには言っているのですが、それもなかなか。



 もしわたしが明治の時代の生まれだったら、あのときで終わっていたろうなって場面がなんどかあります。あのときで、足はなくなっていたろうなとか、あの日に死んじゃったろうなってこと。

 いまの時代だったから、生きてこれたと思います。そう考えると運がいいんですね。



 病気やケガをしてみて、そのときは「困ったなあ」と思うのですが、その日がすぎてしまうと、みんな経験値としてわたしの中に残りました。あの日があったからできた経験、出会いがありました。



 神様に「もういちど病気になりたいか?」と聞かれれば丁重にお断わりさせていただきますが、それを経験してきたことはわるくないと思っています。あのときがあるから、いまのオレがいる。そう確信しているのです。



 大事なことは、これから病気なりケガをして入院することがあったとしても、悲観しすぎないことです。けっしてあきらめないことです。その先に、とってもステキなアナタが待っていますから。

 

 ジタバタしてましょ。悟っちゃうのはもっと後になってからでいいから。

 ジタバタしているうちに、ステキに経験値が上がります。





 この先のわたしにどんなことが待っているのかわかりませんが、これからも、そのつどジタバタあきらめない予定です。








uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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