早朝の広島の街

 いつものように朝の四時前から目が覚めてしまうのは、この時期の消防団幹部としては、しょうがないことなのかもしれない。



 操法大会の朝練が始まっているので、体にそのクセが染みついている。今日は起きなくていい・・・とわかっていても目が覚める。



 練習の指導に出ているであろう若い仲間たちにLINEで挨拶をしたあと、ホテルのフロントでもらった地図を頼りに、広島の街を歩いてみた。



 いきたいところがあった。



 早朝ゆえ、まだシーンとした街。





 電車はまだ走っていない時間帯。



 30分歩いて、目的の場所に着いた。



原爆ドーム。





この建物の頭上約600メートルの場所で原子爆弾が爆発し、20万人を越える人々の命が消えた。





手前の写真は、原爆で壊れる前のドームだ。





ここに立って、ここに多くの命が消えたことを感じ、そしてだんだんとせつなくなった。



こういうことをさせてしまうのが、戦争なのだな。



わたしのような旅行者とはちがい、この人はきっと、毎日ここで手を合わせている。








uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000