2秒で決める

 人から聞いた話では、松岡修造はレストランなどではメニューを見てから5秒以内に決めると言っているそうである。迷っている瞬間に、相手にリターンエースを決められてしまうほど悔しいことはないからだそうだが、意味はわからん。しかし、なんかすごい。



 しかししかし! じつはわたしも、メニューを決めるのは早い。



 今日は新潟県の消防学校に研修で行ったのであるが、お昼ごはんは食券機の前にいった瞬間に千円札を入れてボタンを押した。



 「カツカレー」560円なり。



 消防学校と言えばカツカレーだろと、なんの根拠もないけれどそんな気がして、すぐに決まった。



 味はソコソコ。

ちゃんと肉の入っているカツカレーであった。お得だわ。

しかも、それほど辛くないところに好感をおぼえた。



 そのカツカレーをソッコーで食べ終わり、午後の講義も無事終了。



 先ほど家に到着した。

 さあ、今夜は江南区文化会館で父親学級の講師をやるのだ。終わるのは9時。さすがにそこまで食わないでいるのは耐えがたいわけで、だからスーパーにいって弁当買ってきた。



 弁当売り場に着いた瞬間に決めた。



 カツ丼。

 380円って安いわーと思って、迷いなく決定した。



 いまカツ丼を食いながら、「そっか、今日はカツが続いたんだな」と気づいた。



 明日はラーメンにしようと2秒で決めたけど、明日になったらまた別なのが食べたくなるかもしれない。心うつろいやすい年ごろ。



 あ、こんなことしている間に、だんだんと時間が過ぎていく。



 さあ、講師、やるぜー。待ってろ、オトーさんたち! 2秒で笑わせるぜー(って、そういう趣旨の講義じゃないと思うんですけどー)。






uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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