キミはカツ丼を水に浸せるか!?
そう、新潟名物のタレカツ丼に、アナタはドバドバと水を注ぐ勇気があるだろうか?
いや、まず、そんなヘンなことを思いつくだろうか? いくら暑い夏だからといって、トンカツを水に浸して食おうなんて思うだろうか?
わたしは思わない。
そんな食べかた、これっぽっちも想像したことがなかった。
しかし、それを考え出し、この世に出した人がいる。
その人の名は、じゃじゃじゃーん・・・・ととやの社長の須田 和行さんである。
どんな人かと言うと
いや、まず、そんなヘンなことを思いつくだろうか? いくら暑い夏だからといって、トンカツを水に浸して食おうなんて思うだろうか?
わたしは思わない。
そんな食べかた、これっぽっちも想像したことがなかった。
しかし、それを考え出し、この世に出した人がいる。
その人の名は、じゃじゃじゃーん・・・・ととやの社長の須田 和行さんである。
どんな人かと言うと
こんな人。
しっかし、よく似ている。ここまでリアルな似顔絵もなかなかなかろう。まるで写真のようだ。
この社長が、暑い夏にはカツ丼を水に浸してして食っちまおうなんていうオキテ破りなことを閃いてしまったのだ。
ええ、社長。気持ちはわかるけど、それやめましょうって。
そんなことしたら、コロモがフニャフニャでしょう?
せっかくのタレカツが水っぽくて食べられないでしょう?
とまあ、わたしは思ったわけで。
だってアナタ、どんなに暑いからって、トンカツに水をかけて食べたいと思うだろうか? せっかくの熱々のトンカツを水浸しにするなんて、トンカツの神様がいたら、かなりお怒りになると思う。
しかし、そんな神様も、これを一回食べてみれば、きっと考えを改める。少なくとも、わたしは完璧に己のアヤマチを認めた。
カツ丼の神様は「うっそ! これ、うまいしっ!」と言うにちがいない。
神様推薦、冷やしカツ丼。
これがその全貌写真である。
この状況を説明しようか。
ざっと見て、タレカツ丼が水浸しになっていることがわかる。
「ああ、やっちまったなー・・・」という感じ。
しかし、見た目に騙されてはいけない。
これはタレカツ丼に安直に直接水をかけたわけではないのだ。
かけたのは、水ではなく手間である。
まず、冷たい水で炊きたてのご飯を洗い、粘りをとって器に入れる。
そこに冷たいダシ汁を張る。
じつはもう、それだけでおいしい。それだけで、ワシワシと最後までドンブリ一膳のご飯を食べることができる。
しかし、これはカツ丼である。だから、さらに厳しく作業は続く。
このあと、ご飯の上に岩のりを惜しげもなく広げるのだ。そして紀州南高梅も一個載せ、そこに大葉を一枚、そしてスプーン一杯ぶんの大根おろしを載せ、その配置を確かめながら、「よしっ」とつぶやき最後に熱々のヒレカツを載せる。
これで完成。カツ丼の神様、大喜び。
そのヒレカツは、よくあるタレカツ丼のものと比べると、かなり厚い。
その厚さは「サービスで厚くしました」というだけではない。
しっかりと計算されたものであろう。
この厚さのおかげで、ご飯も汁も冷たい状態の中でも、トンカツはあたたかさを保っているのだ。
ヒレカツをサクッと噛むと、一瞬の冷たさのあとに、ふんわりとあたたかさを唇に感じることができる。
少し濃い目のタレの味が口に広がった直後に、冷たい出し汁とともにサクサクサクッとご飯を口に運ぶ。
これを繰り返すたびに気づくことがある。
出し汁とともにやってくるご飯に、ときには大根おろしがいたり、ときには岩のりが入っていたり、そのつど微妙にちがった味の差が生じるのだ。
そのつど、そのときどき、みんなちがって、みんな嬉しい。
だから、もういっぺん言う。
カツ丼の神様も大喜びするカツ丼、それが、これだな。
そしてなにを隠そう、今日は妻もいっしょだったのだ。
急に、「あたし木曜日休みだから」なんて言うもんで、いっしょにきてみた。彼女が食べたのはこれだ。トマトの炊きこみご飯。
社長のお薦めで、とろけるチーズをトッピングしてみた。
これはもう反則だね。
一口もらったけど、たんに「釜飯」って一言では片づけられないね。
契約した農家から取り寄せた完熟トマトが、まるまる一個載っている。
和風ダシで炊いたご飯の中にザク切りトマトと乾燥生姜も入って、自然な甘みと旨みの釜飯に仕上げられた逸品。
しっかし、ふつー、トマトを釜飯にしちゃいますか?
トッピングしたチーズとトマトと和風ダシのご飯がいい味を出している。超高級なピザを食べるとこういう味になるのじゃないだろうか。チーズのない部分とトマトを混ぜて食べれば、それは新感覚の釜飯リゾット。
最初は米のアルデンテ。
食べ進めていくうちに風味が変わる。最後にオコゲがスッキリとれて、それをパリッと食べる。ネコ舌の妻は、フーフーと息を吹きかけ少しずつ食べながら、完食していた。
おいしい出会いに感謝です。ととやさん、ありがとうございます。
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