お盆に帰る

 息子の部屋でエアコンをつけて、ベッドに横になった。

わたしの部屋の旧式とはちがって、静かにいい風が吹いてくる。



 お盆に帰ってくるそうだ。

 ちょっとうれしい。



 もっとも、帰ってきても二人でなにをするわけでもない。



 「おかえり」とわたしが言えば「うん」と答えるくらい。

 そのあとの会話は、それほどない。



 うるさがられるだろうから、会社のこととか、私生活とか、敢えて聞かない。



 姉とはメールでやりとりしているようだ。

 その情報が妻に行き、そしてわたしの耳に入る。



 ちょっと遠回りかもしれないが、それでもわかる。



 元気なようだ。












uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000