台風と熱帯低気圧と温帯低気圧。

 いやー、昨日から風が強くてまいりました。駐車場に止めた車がユッサユッサと揺れましたもの。



 台風からかなり離れていた新潟でも、影響を受けまくりですね。道路際の壁が崩れたところもあるとか。皆さんのところでは被害がありませんでしたでしょうか。



 今回の台風は、午前中のうちに温帯低気圧に変わったようですね。



 ん、待て待て? 

 そういえば、今月はじめに登場してきた台風13号は、途中で熱帯低気圧にかわったような?



 温帯に熱帯? なんだかややこしそうですね。

 温帯低気圧と熱帯低気圧ってその差はなんでしょ?



 調べてみました。まあ、知っている人には常識中の常識かもしれませんが。

 簡単に言うと、熱帯低気圧と台風は同じ仲間なんですね。熱帯低気圧が発達して最大風速が17.2m/s以上になったものを台風というそうです。台風が弱ってきて17.2m/s以下になると、また名称が熱帯低気圧に戻ります。



 ですから、熱帯低気圧にかわったということは、即ち台風の力が弱まったということになります。ちょっと安心していいかも。



 たとえば、台風と熱帯低気圧ってのはクジラとイルカの関係でしょうか。クジラもイルカも哺乳類で同じ種類。オトナになるとでっかくなる(4メートルくらい)種類のものをクジラと言うし、そうじゃないのをイルカ(ほかに、歯が生えているかなんてのも関係あるらしいですが)というらしいですから。

 

 さて、ややこしいのが温帯低気圧。

 台風が温帯低気圧に変わりました、というときは、台風そのものの構造がすっかり変わって別物になった状態を言うそうです。台風や熱帯低気圧というのは暖かい空気だけでできているのに対し、温帯低気圧は寒暖の差のある空気でできているってところに大きなちがいがあります。



 先ほどの熱帯低気圧のクジラとイルカの例でいくと、温帯低気圧はサメと思ったらいいかも。遠くから見ると哺乳類のイルカに似ているみたいだけど、じつは魚類ですし。



 なにはともあれ、温帯低気圧に変わった今回の台風。しかし、先に書いた通り気をつけなければいけないのは、温帯低気圧=台風が弱った姿ではないということです。ただ、低気圧の構造が変わったので名前も変わっただけですから。



 温帯低気圧は、たとえ風速が17.2m/s以上になったとしても台風とは呼びません。台風並みかそれ以上の風が吹いたりする爆弾低気圧なんかも、じつは温帯低気圧が急激に発達したものです。



 名前が変わっても、風はあいかわらずビュービュー吹いちゃっている場合もあるのです。今回の風、新潟地方はまだまだ油断なりませんよー。



 





uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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