心との連動

 便秘薬のコマーシャルをぼんやりとみていて、やはり当事者は深刻なんだろうなあと思う。あれはやはり、出そうなのに出ないということなのだろうか。下痢しているのにオシリに栓をされ、その上にガムテープが貼られているような苦しみなのだろうかな。いや、わかんないけど。



 幸いと言っていいのかどうかは知らぬが、わたしは下痢するけれど、詰まることがない。

 朝、目を覚まして「さて、コーヒーでも飲もうかな」と思っているところで、たいがい催す。



 そしてトイレに行き、おおむね満足のいく結果を得る。



 こんなふうに普段はなんの苦労もなく出ているのだが、どういうわけか、今日の日中はトイレに行けませんよ・・・というようなイベントが入っているときに限って、催さない。



 いつもと同じように行動しているつもりなのだが、まったく催さない。



 「お願いだ、頼む!」と大腸方面に懇願しているのに、まったく兆候がない。



 わずかな望みをもってトイレに入ってみても、ビクトもしない。





 ええい、こうなったら今日は出なくていい。

 出なくてもいい日なんだ、今日は!



 と心に決めて家を出る。

 このまま出ない一日で終わってくれればいいのだと信じる。





 が、その後、120パーセントの確率で事件は起こる。



 車に乗って、それが動き出してからそれは起こる。



 「いやー、忘れてましたわ、わっはっは」という感じで最初は大腸あたりで朗らかに催す。



 その朗らかさは、その後すぐに恫喝にかわる。



 「なにしてんだよ、こら!ここまできているんだぞ、ほら! 早く出せよ、コノヤロ!」的に、直腸方面から伝令がくる。



 そのあたりの葛藤は、過去になんどか書いているので、もうネタはいらないのに・・・





 今日は朝から一日中消防団の出初式。

 新潟市の出初式をやって、午後から江南区の出初式をやって、夜になったら地元地域の出初式。

 ああ、出初式三連荘。



 移動のバスが動いたら、もうトイレはないんだぞ。



 大丈夫か、オレ! がんばれ、オレ!





 画像は去年のものです。

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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