大きなパズル もしくはRPGのような T61P
正月は、これをいじっていました。
ノートパソコンじゃないかって?
ええ、正解。2007年発売のちょっと古いノートパソコンです。今ってみんな横長になってしまいましたが、これは縦にも長いでしょ? いわゆるスクエアという形です。
名前はThinkPad T61P
知ってる人は、いま「えええ!」と思ったかもしれないですね。そう「P」がついているのですよ、これ。
TシリーズのThinkPadは数多くありますけれど、そこにPがつくとね、ちょっとちがうんですよね。
車でいえば、GTにRがついたみたいといえばわかりますか?
とにかく、仕事でバリバリのワークステーション仕様のすっげーパソコンってことになるのです。
もっとも、今どきのパソコンと比べたら、性能的には少し負けちゃいますけどね。
初代のスカイラインGT-Rがいかに偉大でも「よーいドン!」で競争したら、いまどきの車のほうが速いってことのようにですね。
でも、わたし的には「ロマンは性能を凌駕する」と思うところもあるわけでして。
もちろんシビアな計算を必要とするようなビジネスで使うというのならば、信頼できて速い現行品を使うのがよいかと思いますよ。
その点、わたしのようにノンビリとしたモノカキが使用するならば、ロマン優先でも許されそうですし。
だから「これ、欲しいー」と思い続けて、やっと見つけて手に入れることができたT61P。ほんとに嬉しいのです。
じつはこれ、正確に言えば、純粋なT61Pではありません。
なんと14インチ画面のT61Pのシステムボードを15インチ画面のT60Pのスクエアタイプに移植したという掟破りの改造品です。だからT61Pのスクエアを知っている人は「な、なにこれ? 見たことないんですけど!」と驚くと思うんです。
また、実態を知った人は「貴重なスクエアのT61Pなのに、どうしてそんなモッタイナイことを!」と嘆くかもしれません。
価値という観点から言えば、本来の姿のままのものに値打ちがあるのかもしれませんが、わたし的にはこれがいいのです。今回は、そういうオリジナル方面に価値は求めていないのです。やはりこういうのは使ってナンボ。飾るパソコンじゃモッタイナイです
改造、大歓迎。画面が大きくなって大喜びー♪
これなんかほんと、ハッキリ言って悪魔的な改造なんですよ。んもー、ステキな悪魔♡
改造は見た目の姿ばかりじゃありません。
本来のT61Pの意味不明の弱点のひとつに、記録装置の読みこみ速度がかなり低めに制限されているということがあります。低くしなくても問題なかろうに、なぜかわざと低くしているので、いまどきのSSDなんか使ってみても、本来のスピードが出てくれないわけです。
その設定がパソコン内部(BIOSですね)に記録されているので、そこを掟破りの改造BIOSで記録し直してしまっています。そのときついでに、ファンクションキーとコントロールキーの場所を入れ替えてしまったようですね。
あと、ノートのフタを閉じてもスリープにならない仕様になってしまっています。電源管理の設定を見てもわかりません。わたしとしては、閉めたらスリープという本来の仕様に戻したいと思っていますが、これはどこを改造してそうなっているのか、まだ原因がわかりません。けれど、こういうところを調べているのも楽しいですね。大きなパズルをもらったような、RPGを解いているみたいな、そんな気分のお正月です。
それになによりこのパソコンを気にいっているのは、前の持ち主さんがとても愛情をもってこのパソコンを改造してきたのだなと感じることです。
それは、送られてきたときの厳重な梱包を見てもわかりましたし、わたしにくれるメールでもわかりました。本当は手放したくなかったのかもしれないパソコンでしょうが、人にはそれぞれの事情があります。こんどはわたしが自分なりの設定を施して、わたし専用の楽しいパソコンに仕上げていこうと思います。ちなみに、いまこのブログはT61Pを使って書いています。ああ、楽しい楽しい*\(^o^)/*
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