示談交渉の話


 「どうなった?」と聞かれるので、最初に事故の報告をした以上、途中経過も書いておこうと思う。



 じつは1月4日の物損事故の示談がまだ終わっていない。



 事故の翌日に担当さんとお話し、その後に電話で一回。そして本日二度目の面談をしてきた。




 


 事故の過失を決めるときに使う「判例タイムズ」では、交差点事故ということで、基本の過失割合は、あちらが8割でわたしの2割。


 


 そして、普通はそこから修正要素を加味して割合を変えていく・・・のだと思う。


 


 たとえば、道路の優先性。

 こちらの道路にはセンターラインがまっすぐ通っている。



 そして、交差点であるから制限速度の半分くらいにはスピードを落していたことを伝えていた。当然それで過失割合が修正されると思っていた。


 


 


 今日、こちらの担当さんから、あちらの言い分を聞かせてもらってきた。


 


 わたしの車は古い。走っている距離も20万キロを越えている。社会的にみれば価値の少ない車だ。このあたりは本人の思い入れなどは加味されない。頼んでぶつけてもらったわけではないのだが、そんな言い分は通らない。修理費の全額が車のもつ時価額を越えている場合は、その越えたぶんを相手方は支払う義務はない。


 


 わたしの車は、本来は20万円がやっとの価値の車らしいのだが、今回は特例で修理費の見積りで出た23万5千円までを車の価値として認めようという話になっていると聞かされた。今回はあちらの温情で、車の価値をあげてもらったということだ。



 

 しかし、そのかわり、過失割合は基本のまま修正せずに8:2で手を打てと。




 


 そこが納得できない。



 時価額をあげてもらったのはありがたい。

 しかし、だからと言って、それでどうして判例に則った修正要素を無視しろという話になるのか?



 「あちらの担当さんに『時価額を上げることで判例に則った修正要素を取り入れなくなる根拠を教えていただきたい』と伝えてください」と、こちらの担当さんに伝えた。



 困った顔をしていた。



 わたしも相手も車両保険に入っているから、金銭的には過失割合での支払いの影響は出てこないとのことだ。すべて保険でまかなえる。だからそこまで意地になる必要もないのかもしれない。しかし、だからといって「こちらの出し分がないんなら、まいっかー」という気にはなれない。


 


 ・・・頭の固いオヤジと思われているかもしれない。グダグダ言ってないでOKすれば、それで金が出て解決するのだから。





 妻に伝えた。

 あちらの担当さんの言葉を、オレは納得できないと。



 妻は言った。

 「あなたの思うようにしていいんじゃない」



 「この先、車の時価額を下げられ、こちらの出し分が増えたとしても、それはそれでいいんじゃない。あなたの思ったとおりにやったらいいんじゃない」と。



 誤解のないように付け加えておくが、わたしはあちらの人にはなんの恨みも持っていない。



 「お互い怪我がなくてよかったですね」と笑顔で言える。

 ちょっとばかりあちらの過失が多いからといって、それを理由に高飛車な態度はとっていないつもりだ。



 事故は明日はわが身。努力しても事故にあうことがある。

 だから、もう一度書くが、相手に恨みはない。



 ただ、保険会社の言い分に納得できないでいるだけだ。

 そんなわけで、いまだに解決していない。







追伸:

その後、85:15ということで示談解決いたしました。

ありがとうございました。

 


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