おはよー♪

 語尾に「」がつくほど爽やかには目覚めていないけれど。



 今どきは、朝の4時05分から小鳥が鳴きはじめるようだ。

最初小さく「ちちちち・・・」と。

 それがだんだんと大きくなっていく。



 朝になって小鳥が鳴くのは、今日も生きていたことがうれしくて・・・という話を聞いたことがある。生きる喜びを歌にする小鳥。





 4時半には、近所の家の車庫のシャッターの開く音がする。農家の朝も早いな。



 縁側のケージの中にいるあずきも、わたしの動いている気配を察知して起きている。「おはよー」と声かけるが、まだ外に出さない。



 朝の掃除が終わったら、おかあさんが出してくれる。それまで我慢だぞ。



 5時になると、小鳥が少し静かになる。

 生きている喜びに慣れてきて、ちょっと鈍感になる時刻なのか。





 この先しばらく続く、オレたち消防団の朝の訓練。



 眠たい。

 寝ていたい、バカみたい。



 でも、やる。



 誰かがやらなければいけない役目なんだ。



 だから、やる。



 

 この時間に寝ている人が、オレたち消防団を笑った。

 おまえら、そんなにタダ酒が飲みたいのかと。

 金、いっぱいもらうんだってな。



 は?



 ああ、まったくこまったね(笑)。



 オレたち、仕事の合間に時間を作って訓練してるんだ。



 わるいけど、いまはアンタの相手にするほどヒマじゃない。

 チラッと顔見て、フッと笑うだけさ。



 オレたち消防団、がんばるのだ。






uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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