爺ちゃんとまた病院へ

母の入院騒ぎでしばらく我慢してもらっていましたが、父の泌尿器科探しを諦めていたわけではありませんでした。

母の状態も落ちついてきたし、消防団の朝練も終わったし、さあ再開です。



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あれからしばらくたちました。



あのとき、皆様からたくさんの励ましをいただき、諦めずにいることができました。



母の掛かりつけ「風の笛クリニック」の穂苅 環 先生のところに父を連れていき紹介状を書いていただき、本日、西区にある病院に行ってきました。そこは以前、娘が網膜剥離になって緊急入院し手術してもらった病院です。あのときは眼科でしたが、今回は隣の待合室の泌尿器科です。





待っているあいだ、じつはちょっと心配でした。

ここでもまた検査もなく門前払いとなったら、父はどんなに落胆するだろうと思いましたから。人として見捨てられた気分になるのじゃないでしょうか。



しかし、今回はこれまでの病院とはぜんぜん違いました。ちゃんと患者を診てくれる先生でした。診察室に入ってお話をして「じゃあ、手術を前提に検査を・・・」という展開となり、父も私も大喜びです。



先生が「ちかごろ、こういう患者さん多いんです」とおっしゃっていましたが、よそで手術をイヤがられ、こちらにまわってくる患者さんが多いということでしょうか。



検査もなしで「もうトシなんだから、痴呆だから、薬飲んでいるから」ということで断られ、それでも「そこをなんとか!」とお願いしていたわたし。もしかしたらそういう行為はワガママ言ってるモンスター家族だろうかと思うこともありましたので、今回はとっても嬉しかったです。



たしかに高齢ですから「このまま」の状態が何十年も続くことはないでしょう。ですが、家族としては、残り少ないからこそ、できるだけ快適にいてもらいたいと思うわけです。



その後の採血、レントゲン、心電図・・・検査室を出るたび、ちょっと滑舌はわるいですが、大きな声で「ありがとうございました」と言う父の声から、嬉しさがいっぱい伝わってきました。



まだどうなるかはわかりませんが、とても明るい気持ちで家に戻りました。ありがとうございました。


uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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