爺ちゃんとまた病院へ
待っているあいだ、じつはちょっと心配でした。
ここでもまた検査もなく門前払いとなったら、父はどんなに落胆するだろうと思いましたから。人として見捨てられた気分になるのじゃないでしょうか。
しかし、今回はこれまでの病院とはぜんぜん違いました。ちゃんと患者を診てくれる先生でした。診察室に入ってお話をして「じゃあ、手術を前提に検査を・・・」という展開となり、父も私も大喜びです。
先生が「ちかごろ、こういう患者さん多いんです」とおっしゃっていましたが、よそで手術をイヤがられ、こちらにまわってくる患者さんが多いということでしょうか。
検査もなしで「もうトシなんだから、痴呆だから、薬飲んでいるから」ということで断られ、それでも「そこをなんとか!」とお願いしていたわたし。もしかしたらそういう行為はワガママ言ってるモンスター家族だろうかと思うこともありましたので、今回はとっても嬉しかったです。
たしかに高齢ですから「このまま」の状態が何十年も続くことはないでしょう。ですが、家族としては、残り少ないからこそ、できるだけ快適にいてもらいたいと思うわけです。
その後の採血、レントゲン、心電図・・・検査室を出るたび、ちょっと滑舌はわるいですが、大きな声で「ありがとうございました」と言う父の声から、嬉しさがいっぱい伝わってきました。
まだどうなるかはわかりませんが、とても明るい気持ちで家に戻りました。ありがとうございました。
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