こかーん!

 あずき、おおよそ成長は止まった気がする。



 この先、もうちょっと変動があるかもしれないが、とりあえず大型犬にはならないようだ。新しくケージを買い替えたりはしなくてよさそう。よかよか。





 あずきは可愛い。

 わたしがそばを通るとき、「あそんであそんでー」とオモチャを咥えている。



 しかし、毎回遊んでばかりもいられない。わたしだって、たまには忙しい。



 そんなとき、「がっくし」という感じで咥えていたオモチャを落とす。    

 ああ、その仕草がまた可愛い。やはり飼い主に似るのだ。





 最近、わたしが忙しいのかヒマなのか、あずきも気配でわかってくるようになった。



 遊んでくれない予感を感じるときは、立ちあがって両方の前足でわたしの歩みを止めようとする。



 その仕草もやはりかわいくて、うーん、やっぱり飼い主に似たのねと思うのだ。

 



 しかし、可愛いと喜んでばかりもいられない。





 立ちあがってどーんとくるときのあずきの前足の高さが、まさにわたしのコカンなのだ。



 あずきの全力パンチが、わたしのコカンを直撃するわけで・・・



 ときに悶絶。

 すごいテクニシャンだぜ、あずき(ちがうっ!)。



 あずきはオトコの苦しみがわからない。ウブなオンナよ。




uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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