またも全身疲労

　じつはまだ歯医者さんに行っておりますの。



　健気なワタクシ、歯医者さんの椅子に腰かけるまでは意外と元気なんです。

　ええ、空元気ですけど。英語で言うとエンプティ・ゲンキ。



　ええ、とにかく腰かけるまでは「はい、どもー！」とか大きな声で挨拶できているんですよ、ほんとに。



　でも今回は「フジタさん、やっぱりこの下の歯の神経を抜いちゃったほうが、あとあとのストレスにならなくていいと思います！」なーんていう突然に想定外の提案がきてアタシびっくり。英語で言うとサドンリー・ソーテイガイテイアン＆ビックリ。



　心の準備がないから、「えっ！」とウロタエたあとにちいさな声で「はい」と答えるのが精いっぱい。



　「はい、チクッとしますよー」と注射が歯ぐき刺さると、これがスッゲー痛いわけで、「これ、『チクッ』とどころじゃないでしょー！」と思うのだけど、こんな場面で歯医者さんにモンク言えるような度胸があるわけもなく。



　注射したあとは「おーい麻酔の注射、オマエほんとに効くんだよな、ホントだよな！　ねっ、効くよね、ねっ！　頼む、効けー！　お願い、効いてー！」と祈りまくり。



　「神経に引っ掻き棒をひっかけたとたんに『あーら残念、効いてませーん』なんてことには絶対ならないよねっ！　ねっ！」と怯えまくり。



　「がんばれ麻酔！　がんばれ麻酔！」と、ついさっきまでモンク言ってた麻酔の注射に心の中で必死のエールを送り、万が一痛かったときにビックリして椅子から飛びだしたりしないよう肘掛けを力いっぱい掴んだ一時間。もう、筋肉プルプル。



　しかし、歯の神経を抜くときって、どうしてあんなに深くまで器具を刺し込むんでしょ。

　気分としては歯の表面からアゴの中まで引っ掻き棒を入れてグリグリやられている感じで、これが延々と続くわけ。



　これ、麻酔なしの拷問だとしたらすっげー辛いと思う。

　痛みに弱いワタクシ、こんなことされたら隠しごとはすぐさま白状するし、やってなくても「やった」と言うし。



　ああ、一時間のあいだ全身に力が入りっぱなしだったから、今回もまた全身疲労だし。



　椅子から立ちあがったときは、すっげーコメカミが痛いし、肩も痛いし、フトモモも痛いし、腹はへるし、体脂肪減らないし・・・とにかく治療後はグッタリで、このあとはなーんもできません状態なのだ。



　受付で次回の予約をするときは、なにを言われても「はい・・・」しか言葉が出ないし。





　歯医者さんで治療が終わったあとは、もうすっげー静かな別人格。英語で言うと、サイレントなディファレントキャラクターになっちまったというわけで。



　そういう意味では、見た目はとっても紳士的。



　昨日のネタの賢者モードどころじゃないもんね。



　では聴いてください・・・サドンでサイレントになってセクシィ。