オシャレなピルケース

 ピルケースを持っている。

 持病があるので、万が一のためのクスリが入っている。



 肌身離さずクビに下げておきましょう・・・



 というわけで、病気になりはじめのころに、どうせならオシャレなものをってことで、たしかこれはエルメス(?)。がんばって買った。



 しかし、肌身離さず・・・なんてことはなかなかできないわけで。

こんなふうに皮のヒモをクビからぶらさげていたら、夏場なんてすぐに臭くなりそうだったし。



 だから、結局は使っていない。

普段は自動車のキーといっしょに鉄のカプセルをくっつけてその中に薬を入れている。



 その薬は使わないまま十数年。なんどか消費期限がきて入れ替えている。

 いまのところ、使わなければいけなような予感も、ない。

 しっかりと現代医学の力で病が制御されている。



 いまだから生きていられる。

明治のころなら治療法がなくて死んでいたろうから、この時代に生まれたことがすでに幸運だと思う。



 いま病で苦しむ人たちに、早く医学の力が追いついてきてくれますように。






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