少しサヨナラ

 本棚の整理をしている。



 ・・・なんてことを、これまでにもなんどか書いているのだが、これがいつまでたっても終わらない。ダンボール箱持ってきて、本棚の一列を入れるともう満杯。それだけで何十キロにもなっている。そんなダンボールが10数箱。重量で500キロはいっているだろう。しかし、まだ部屋の中には1トン半くらい残っている。



 本はすべて古本を扱っている友だちにやるのだが、ものによっては程度が悪すぎて、売物にもならないと思われる。が、自分では捨てらえないが、自分の見ていないところで捨ててもらえるなら気持ちも楽だ。



 青春時代に読みまくった星新一著作のショートショートの数々は、数年前に、みな息子にあげた。



 その星新一が主催した雑誌「ショートショートランド」は貴重な資料として全巻わたしの本棚に入ったままであったが、今回ダンボール箱に入れた。誰かの資料として生きるかもしれない。



 武者小路実篤も、やっぱり入れた。阿刀田高も、東海林さだおも椎名誠も筒井康隆も、みんな入れよう。どうしても読みたいものがあったとしたら、また買ったらいい。でも、そんなことはないと思うけど。



 遠藤周作は、大好きだったけど、すでに本棚にないところをみると、何回か前の整理のときにダンボールに入れたんだな。ダンボールに本を詰めたまま、まだ古本屋の友に渡していない。すまん。



 この先もどんどん箱詰していくつもりであるが、北杜夫と青木雨彦は残しておこう。この二人の本を読んだから、いまのわたしがいると思うから。



 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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