指輪
知っている人もいると思いますが・・・
結婚したときから指輪をしておりまして、もうかれこれ32年ほど左手の薬指に銀色のヤツがくっついているのです。
けれど、じつはこれ、結婚指輪じゃないんです。
結婚したときから指輪をしておりまして、もうかれこれ32年ほど左手の薬指に銀色のヤツがくっついているのです。
けれど、じつはこれ、結婚指輪じゃないんです。
いわゆるファッションリング。
お値段、いま使っているのはたしか中古で3,000円。アメリカのインデアンが作ったとかいうお品です。
結婚指輪はどうしたかというと、新婚早々なくしてしまいました。
11月に結婚しまして、たしか12月くらいになくしていたんじゃなかろうかと思います。
なんてことを言うと、指輪外して独身のフリしてオンナノコをナンパしていたんだろ・・・みたいなことを言われちゃうのですけど、ちがいます。
あんまりむかしのことで日にちまでは覚えていないのですが、あれはその冬はじめてまとまった雪の降った日でした。
仕事で外を回っていましたら、幅1メートルちょっとの用水に車がはまっていました。
その横には、まだ十代と思われる女の子が立っていました。
「どうした?」と聞くと、雪で滑って用水に車がハマってしまったとのこと。
始めて雪を経験し、不慣れなためにコントロールしきれずにスリップしてしまったのでしょう。
さて、どうやって持ちあげようかなと考えていると
「どうしたどうした」と何台か車が止まってくれました。雪国では、こういうときすぐに善意が揃います。おたがいさま、ありがたいです。
男手が揃ったので「じゃあ、力づくであげちゃいましょうか」ってことになって、長靴持っていたわたしはそれをはいて用水に入り、車を下から押しあげる係。
「さて」と車をおしたら、指輪がガチガチと当たってしまい、車と指輪のどっちにも傷がつきそうで、指から外してワイシャツの胸ポケットに入れてナンダカンダのスッタモンダで、やっと車を用水から脱出させたのであります。
はい、そのナンダカンダしているときに、胸ポケットに入れた指輪が用水に墜ちてしまったわけで、そのあと、必死に用水の泥を掬って指輪を探したのですが見つからず。
こんなふうに、新婚早々、結婚指輪をなくしてしまったのでした。
でもまあ、妻が指輪しているのに夫がしていないってのもヘンかなと思い、とりあえず銀色のを買ったというわけでございます。
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