泣いたのはわたしよ

 昨日、いつもの女医さんのところにいってきて、診察の合間に解剖の話なんかもしたりして。


 「学生のころね、ちいさなヒヨコの解剖があってね、そのヒヨコを手のヒラで包み『かわいい』と言ってた同級生がいたの。その子は解剖の時間はずっと泣いてたわよ。わたしは解剖しながら『やれやれ』と思ってたんだけどね」



 まあ、なんと心やさしい同級生。


 「よっし、その話をぜひわたしのブログに載せなくっちゃ!」と言いましたら


 きゅうに先生


 「え、載せるの? あ、そうよ、泣いたのは、わたしよ。そう、ヒヨコがかわいそうで泣いたのはわたしだったわ。そうだったわ、わたしよわたしよ。ああ、かわいそう」


 とおっしゃってました。


 ということで、皆さんよろしく。

もし、先生のところにいくことがあったら、「やーい、泣き虫ー」と言ってやってください。





uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

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