覚書 「田季野」輪箱飯

「田季野」

〒965-0871 福島県会津若松市栄町5-31 (鐘つき堂小路)

TEL:0242-25-0808、0242-24-9243 / FAX:0242-25-0809 

 

輪箱飯
新潟では「わっぱ飯」と書くところを、ここでは「輪箱飯」となる。
 
屋号を「かの地は山ばかりなり、田んぼも野も希れなるところ=田希野」と名付け、昭45年(1970年)3月に開店。その後、秘境檜枝岐の玄関口という意味と会津の豊かな季節をイメージして現在の屋号「田季野」。


樹ノ音工房のオーナーから「ここがいいよ」と教えてもらっていった店。


鎌倉時代から続く会津西街道(下野街道)の旧家を移築復元した店舗は、あまりにも立派で、もしかして「一見さんお断わり」なんてことを言われるのかなと心配になったほど。

 
なかに入って、おそるおそる「予約なくてもだいじょうぶですか?」と聞いたら「はい、どうぞ」と答えてくれた店員さんの笑顔にホッとして、中に入っていった。
 
メニューを見るが、最初はなんだかわからない。

というのも、「輪箱飯」が「わっぱめし」とは読めなかったから。

 
それがわかったところで、気をとり直して「新潟からの旅行者なのですが、どれがおすすめでしょう?」と素直に聞いたら店員さんはちょっと考えて、「五種輪箱飯が皆さんに喜ばれているみたいです」と教えてくれた。だから、それを頼んだ。ちなみに、1,840円。ぜんまい、きのこ、鮭、蟹、卵焼きが載っている。そして、季節によってかわる前菜と漬物。漬物の上にまた旅ができるようにと「マタタビ」が載っている。これを、箸と会津塗のスプーンで食べる。
 
 輪箱飯の部のメニューには、「ぜんまい輪箱飯740円」から「よくばり輪箱飯2,100円」まで各種あった。
 待っているあいだに、あらたにやってきた人がメニューを見ながら「この、けっとばし輪箱飯ってなんですか?」と聞いていた。
 「それは馬肉の輪箱飯です」とのこと。
 ああ、それも食べてみたいと思ったけれど、さすがに二つは頼む度胸がなかった。ちなみに、隣の人は、けっきょくのところ「会津地鶏のそぼろ輪箱飯」に落ちついたようだ。
 
 

uni-nin's Ownd フジタイチオのライトエッセイ

0コメント

  • 1000 / 1000